3年目ライターのMATSUです。先月までは隔週で「新米ライターの実情」を赤裸々に記してきましたが、4月からは月イチ(毎月25日)で投稿することになりました。これからライターを目指す方や、僕と同じような立場の方に、何かひとつでも役に立つ情報をお送りできればと思います。
さて、前回の投稿でさらっと触れたのですが、先月は人生初の確定申告をしてきました。よく分からない人のために簡単に説明すると、、、
確定申告・・・1年間(1月1日〜12月31日)に得た所得金額と、それにかかる所得税額を計算して税務署に申告すること
ということになります。よく駅や街中で「確定申告はお早めに」「青色申告はe-Taxで」というポスターを見かけると思うのですが、要はあれのことですね。
確定申告は経験したことのない者からすると、「あれってすごく面倒くさそうだよね…」「何だか難しそう…」と考えてしまいがちですが、実際にやってみた感想からすると、「あれっ、全然そうでもないじゃん!」というのが本音です。
確定申告について、簡単に僕が踏んだ手順を説明しますと、以下の通りになります(※白色申告のケースです)。
①1年間の業務に関係するレシートや領収書を集め、ざっと項目ごとに分類する。
②勤め先や1度でも仕事をした会社から源泉徴収票、支払調書が送られてくるので(1月〜3月上旬)、それらを集める。
③国税庁のホームページから「確定申告書等作成コーナー」へ行き、画面の指示にしたがって数値を入力する。
④入力し終わったら、「確定申告書B第一表」「確定申告書B第二表」などの書類データを印刷する(※家にプリンターが無い場合はコンビニのネットプリントでも可)。
⑤最寄りの税務署へ行き、必要書類を提出する。期限は3月15日まで。
細かい工程は「確定申告 手順」と調べればより詳しい情報が出てくるので割愛しますが、ざっとこんな感じです。青色申告だともう少し複雑だと思うのですが、僕は白色申告だったので、思った以上に簡単な印象でした。
※青色申告・・・青色申告特別控除65万円が取得できる代わりに、経理作業が複雑
※白色申告・・・青色申告特別控除が取得できない代わりに、経理作業の負担が少ない
なお、青色申告の方やパソコンに詳しくない方でも、直接税務署へ行き、スタッフに教えてもらいながら書類を作成することが可能。どちらにしても、必要書類さえ集めてしまえばどうにでもなる作業だと感じました。
ではでは、2年目ライターの収入はどのくらいだったのかというと、確定申告書に記載された金額は諸々こんな感じです。
【給与収入】1,417,310円
【雑収入】834,780円
【合計収入】2,252,090円
【合計所得】1,457,278円
【所得税額】48,950円
【還付される税金】54,742円
ちなみに給与収入はアルバイトとしての収入(アルバイト代)、雑収入とは要するにライターとしての収入(原稿料など)のことです。合計所得は収入から必要経費などを差し引いた金額で、一般的にはこちらが〝手取り金額〟になります。
この収入金額についてですが、正直納得はしていません。その理由は以下の3つ。
①ライターとしての収入がアルバイト代を大きく下回る ※2016年の目標は「原稿料をアルバイト代と同じくらい稼ぐこと」だった。
②ライターとしての収入がたったの83万円 ※月換算だと約7万円。最低でも100万円には到達したかった。
③合計収入がたったの225万円 ※月換算だと約18万7600円。最低でも月20万円超えは果たしたかった。
フリーランスだと、どうしても会社員に比べて安定した収入が望めないので、たくさん仕事をこなすしかありません。20代半ばでも手取り20万円超えは当たり前だと思うので、少しずつこのラインまで近づけたいところです。
※なお、今回の確定申告で約5万円が還付金としてキャッシュバックされましたが、こちらは本来徴収されすぎた所得税なので、素直に喜んではいけない(とはいえ、フリーランスにとってはボーナスみたいなものなので、ちょっとうれしい笑)。
以上のことを踏まえ、2017年の収入面での目標は、①年収300万円(月換算25万円) ②「原稿料」が「アルバイト代」を上回る の2つに絞りたいと思います。
目標としては低いハードルだと思うので、ここは最低限クリアしたいところです。さらに4月からは新たなメディアで書かせてもらうことになったので、次回の投稿ではそのことについて詳しくお伝えしようと思います。
●MATSU 1991年生まれ、東京都出身。スポーツ専門誌の編集部でアルバイトをしながら、スポーツライターの道を模索中。中学・高校は陸上部で5000mの自己ベストは15分43秒67。大学はラクロス部。