「スポーツライター志望」大学生の選択② ライターとして就職せずに、ライターを目指す女子大生【前編】

スポーツライターを目指しているENOKIです。2年ほど前から酒井政人さんの仕事のお手伝いをしてきました。3月に大学を卒業して、4月から社会人になります。今回は「就活とスポーツライター」をテーマにブログ記事を執筆することになりました。不特定多数の目に触れる文章を書くのは初めてで、自分の情けない部分についても触れたので、正直なところ読んでほしくない気持ちの方もありますが、私の意向は無視して最後まで読んでいただければと思います。

まず就活の結果から言うと、私はIT企業のSEとして就職します。ちなみに私は文系学部生で、今の就職先から内定をもらった時点でプログラミングに関する知識は皆無でした(今は就職先から資格を取るように言われて勉強中です)。

ただ、最初からIT企業のSEを目指していたわけではありません。3月の就活解禁からしばらくはメーカー、6月中旬あたりからITの業界を志望していました。私は出版やメディアは面接どころかエントリーすらしませんでした。理由は単純で、私の頭にいわゆる「サラリーマンライター」の概念がなかったからです。

また、卒業後すぐフリーライターになるという選択肢自体は私の頭にあったものの、すぐに消えました。理由はこれまた単純で、度胸がなかったからです。当然、卒業直後から一般企業に就職する人と同水準の収入が得られるとは思っていませんでした。ですが、例えば30歳になった時点で「スポーツライターとして安定した収入を得て、競技界隈では自分の名前がライターとして通じる」という、「スポーツライターとして成功する」可能性を考えたときに怖気づいてしまいました。

そういうわけで、酒井さんに初めて連絡した時に抱いていたスポーツライターへの思いに蓋をした状態で、私は就活を始めました。メーカー志望での就活が進み、幸運にも6月には内定もいただいていたので、「もっと就活を続けるか」「内定が出たところに就職するか」と、就活のやめ時を考えるようになりました。ですが、とある人に「てっきりあなたはスポーツ関係のところに就職するんだと思った」と言われ、蓋をしていたはずのスポーツライターという選択肢が再浮上しました。

「もともとスポーツライターが自分の中でやりたい仕事だったのに諦めて就活をしていた」事実を思い出し、諦めきれなくなったというのもあります。ですがそれ以上に、周囲の人からも私がそういう仕事に就くんだろうと思われていた、ということを認識したことが大きかったのです。

私が陸上ファンだということを知っていても、スポーツライター志望だということまで知ってる人はいません。ですが、そういう人たちにも、私は好きなスポーツに関わる仕事がしたいと思っていると見られていました。なのに、自分に嘘をついてそこそこの企業に就職しようとしていました。最初からライター志望で就活して内定が取れなかったなら、その企業への就職を決めても良かったと思います。ですが、何もチャレンジせず最初からライターへの道を閉ざした状態で就活をしていた私は、絶対このままじゃ後悔する気がする、本当にそれでいいの?と悩み始め、だんだんスポーツライターを諦めたくないと思うようになりました。

とはいえ、この時期(6月中旬)には大手出版社の新卒採用はほぼ終わっていました。なので、仮にこの時点でサラリーマンライターの選択肢が頭にあったところで、私は新卒フリーライターを目指すしかありませんでした。ですが、成功する可能性を考えると、まだいきなりフリーでやっていく勇気は持てずにいました。そのとき、たまたまとあるIT企業の募集要項を見て「これだ!」とひらめき、就職しようか迷っていた内定先を辞退してIT業界に切り替えることにしました。

【後編】に続く

●ENOKI 1993年生まれ、東京都出身。中学時代は陸上部、高校時代は硬式野球部に所属。基本的に見るのもやるのも個人競技派。20代のうちにダイヤモンドリーグとグランツールをそれぞれ1つでも現地観戦するのが夢。