1文字あたり1円以下は当たり前!? 新米ライターを苦しめる激安案件に気をつけろ

2年目ライターのMATSUです。先日、専門学校時代の同級生と一緒に仕事をする機会がありました。その仕事とは、彼が行う取材を僕がカメラマンとしてサポートするというもの。彼も僕と同じく(バイトをしながら)フリーのライターとして活動しており、将来的に「スポーツライターとして食っていく」ことを夢見る〝同志〟です。苦楽をともにした仲間と仕事を共にするというのは、これまでの仕事とは違う感慨深いものでした。

ところで、僕の専門学校時代の同期(スポーツ誌編集専攻)は当初10人おり、そのうち7人が卒業。その中で現在ライター業を行っているのは3人だけです。3人ともライターになった経緯は異なり、それぞれ得意ジャンルも違います。

一般的に、ライターになるためには「出版社を経て……」とか「編集プロダクションを経て……」などと言われてきましたが、最近は未経験者OKのライター求人を出している媒体も多く、その門戸は確実に広がっています。

しかしその一方で、〝食える〟ライターは減ってきているのが現実です。未経験OKの求人は総じて単価が激安で、1文字あたり1円以下は当たり前の世界。それでもそんな仕事が増え続けているのは、〝お小遣い稼ぎ〟を目的とした副業ライターが増えているからではないでしょうか。

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ライターという仕事は、なるために必要な資格もありませんし、特別なスキルはいりません。「パソコンがあれば誰でもライターになれる!」といったネット記事を見かけますが、最近はスマホだけでも原稿を送ることは可能です。つまり誰でも簡単にライターを名乗ることができ、副業としては最適な仕事だと思います。

では、〝本業〟の我々はどうやったら食えるようになるのか。簡単なことではないですし、答えがあるなら教えてもらいたいところです(笑)。が、食っていくために自分で決めたルールがあります。それは、「単価の低い仕事に手を出さないこと」。

当たり前のように聞こえますが、仕事のない時はこういう案件でも手を出したくなりがちです。単価の低い仕事は労力に見合った報酬にはなりませんし、さらに「未経験OK」の媒体は高度な文章力が求められないので、自らのスキルアップにもつながりません。

冒頭で出てきた専門学校の同級生は、「1ヶ月で2000文字の原稿を24本」という案件を15,000円(1文字あたり0.3125円)の激安破格で引き受けて苦労した過去が……。そんな仕事には手を出さないように、できるだけ単価の高い仕事で、収入と自身の格を上げていきたいところです。

最後に、あるネット記事でこんな一文を見つけました。

「スポーツライターになるための資格は、スポーツと書くことが好きか? これだけなんです」

間違ってはないと思うのですが、僕の場合は原稿の締め切り前以外はできるだけパソコンに向かいたくないですし、書くこと自体はそんなに好きではありません(笑)。では何でこの仕事をしているのかというと、書くことが〝苦ではないから〟だと自己分析しています。

決して好きとか得意とかいう意識はないのですが、昔から書くことに抵抗はありませんでした。好きなことはいずれ嫌いになる可能性がありますし、自分では得意だと思っていても、上には上がたくさんいます。でも書くことが苦でなければ、「仕事」と割り切って、いくらでも書き続けられるものです。僕はこの仕事を天職だと思っているので、そんな仕事をずっと続けられるように、これからも「食えるスポーツライター」の道を模索していきたいと思います!

MATSUの前回投稿(隔木曜日)

●MATSU 1991年生まれ、東京都出身。スポーツ専門誌の編集部でアルバイトをしながら、スポーツライターの道を模索中。中学・高校は陸上部で5000mの自己ベストは15分43秒67。大学はラクロス部。