伝統継承か? 留学生加入か? 箱根駅伝の予選会で見え隠れした問題点

箱根駅伝の予選会で名門・中央大がついに陥落した。ラスト1枚のチケットを手にした日大に44秒届かず、選手たちは泣き崩れた。

総合優勝12回を数える日大と、同14回を誇る中大。両校は箱根駅伝の歴史を語るうえで、欠かすことのできない名門だ。とりわけ第31回大会(1955年)からの11年間は両校のどちらかが総合優勝を獲得。当時は「日中戦争」と呼ばれるほど、熾烈な争いを繰り広げてきた。

しかし、ときの流れは残酷だ。約60年後の第93回大会は本戦出場をめぐり、両校が最後のイスを争うことになるのだから。そして、日大が滑り込み、中大は87回で連続出場が途切れることになる。

超伝統校である日大(10位/10時間1617秒)と中大(11位/10時間1701秒)の差はどこにあったのか。もし1つだけ挙げるとしたら、留学生の有無になるだろう。

今回の予選会は過去最多となる7人の留学生ランナーが参戦した。箱根駅伝は本戦・予選会ともに留学生は各校ひとりしか出場できないため、7校(日大、拓大、東京国際大、創価大、日本薬科大、武蔵野学院大、桜美林大)が留学生を起用したことになる。

レースをご覧になった方はわかると思うが、そのパワーは圧倒的だ。鈴木健吾(神奈川大)が日本人歴代3位(5843秒)の好タイムで個人総合3位に食い込んだ以外は、上位6位までを留学生が占拠した。

 個人総合トップは日大のパトリック・ワンブィで5815秒。中大のトップだった町澤大雅に1分50秒もの大差をつけた。もし、日大が留学生を起用しなかったとしたら、両校の順位は簡単にひっくり返る。それどころか、チーム11番目の選手とワンブィのタイム差は5分53秒もの開きがあるため、総合タイムは10時間2210秒となり、総合順位は13位までダウンする計算だ。

続きを『THE PAGE』で読む