日本選手権で「長距離2冠」に挑む鈴木亜由子に注目する理由

明日から開催される日本陸上競技選手権大会(以下、日本選手権)で、最も注目したい女性アスリートが鈴木亜由子(日本郵政グループ)だ。

鈴木は昨夏の北京世界選手権で唯一〝自己ベスト〟を塗り替えた日本人選手。女子5000m予選を潜り抜けると、同決勝では尾西美咲(積水化学)と先頭集団を引っ張り、積極的なレースを見せた。

アフリカ勢のスピードアップに振り落とされるも、最後まで入賞争いを繰り広げる。0.29秒差で〝快挙〟を逃したが、9位に入る大健闘。自己ベストを6秒以上も更新する15分08秒29(日本歴代5位)の快走は、さらなる飛躍を予感させるものだった。

そして、今季は5月1日に米国で行われたペイトン・ジョーダン招待の女子1万mで、持ち味である積極果敢な走りを披露している。ペースメーカー不在のレースで大半を引っ張り、自己記録をジャスト30秒も大幅短縮。日本歴代8位となる31分18秒16をマークして、日本陸連が定めたリオ五輪の派遣設定記録(31分23秒17)を突破したのだ。

女子1万mはリオ五輪参加標準記録(32分15秒00)を20人以上がクリアしているが、派遣設定記録突破者は鈴木のみ。日本選手権で「8位以内」に入ると、日本代表が〝即内定〟することになる。

日本長距離界のエースに駆け上がろうとしている鈴木のキャリアは、日本のスポーツ界でかなり異色だ。

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