東農大を卒業する〝スピードキング〟戸田雅稀の4年間

大学での4年間を振り返ると、順風満帆とはいきませんでした。トータルで考えると苦しくて、悔しかった思い出が半分以上を占めています。

関東の大学は「箱根駅伝」がチームとしての最大目標になりますが、自分が上級生になった3年時と4年時に出場できなかったことが本当に残念でなりません。

ただ個人としては、よく走れたかなという気持ちもあります。良い年、悪い年があり、ダメだった部分は今後に向けて良い経験になるはずです。最終学年ではキャプテンを務めて、責任感をもって競技に取り組むことができました。後悔はしていません。

4年間で監督の入れ替わりもありましたが、自主性を尊重していただき、感謝しています。自分の意見が伝えやすく、持ち味であるスピードを生かすようなメニューなど、自分のやりたい練習をやらせていただきました。箱根駅伝を目指すチームに多い、「20㎞専用機」になることなく、将来を考えると良かったなと思っています。

箱根予選会に出場した5人が卒業しますし、後輩たちには「厳しい戦い」が待っていることでしょう。でも、一人ひとりが責任感を持ち、自分がやるんだという気持ちで取り組むことができれば、箱根復帰のチャンスはあるはずです。僕たち卒業生の分まで、頑張ってほしいと思います。

4月からは日清食品グループに入社して、競技を続けます。大学では自分を犠牲にしてチームのためにという部分もありましたが、実業団では、トラック種目で自分の特性を生かせる機会が増えるので、得意種目で勝負できるのが今から楽しみです。

今後はトラック種目でスピードを磨いて、最終的には5000mで高みを目指したいと考えています。まずは2020年の「東京オリンピック」が最大の目標で、日の丸をつけて、5000mで世界と戦える選手になりたいです。

ニューイヤー駅伝は自分の地元・群馬で開催されます。1区、3区、8区は自分の持ち味が生かせる区間だと思うので、チームの「日本一」に貢献できるように頑張っていきたいです。

僕にはまだまだファンが少ないので(笑)、応援していただける方が増えるように、トラックや駅伝でしっかりアピールしていきたいと思います。皆さま、日清食品グループの戸田雅稀をよろしくお願いいたします!

(2016年3月31日)

●戸田雅稀(とだ・まさき)1993年6月21日生まれ、群馬県出身。東農大二高3年時にインターハイ1500mで優勝。東農大では関東インカレ2部1500mで連覇(12・13年)を果たすなどスピードを武器に活躍した。1500m(3分42秒14)、5000m(13分36秒42)、1万m(28分28秒27)、ハーフマラソン(1時間2分14秒)で農大記録を保持する。2016年4月からは日清食品グループ所属。