東海大の2年生コンビ、鬼塚翔太と關颯人は何区を走るのか?

箱根駅伝に向けて、多くのチームを取材してきたが、今回の東海大ほど区間配置を予想するのが難しいチームはない。選手層が厚く、様々なオーダーが考えられるからだ。なかでも注目は、鬼塚翔太と關颯人の2年生コンビが入る区間だろう。

7月に東海大を取材したとき、両角速駅伝監督は、「鬼塚や關は 1 区、3区あたりが妥当かなと思っています。鬼塚は前回も1区で好走していますし、ひと回り成長した 1 区の走りを見せてほしいですね。ラスト勝負で勝つのではなく、佐藤悠基や大迫傑がやったように、序盤からぶっ飛ばして大差をつけるような走りができたらいいなとは思っています」と話していた。

では、選手たちはどう考えていたのか? 前回1区を区間2位と快走した鬼塚は、「1区はもういいかなという気持ちはありますし、2区は自分の走り方的に向いていないんじゃないかなと思います。特に何区をというのはないんですけど、つなぎの区間でライバル校を引き離したいという気持ちはありますね」と話す。

花の2区で苦戦した關は、「特にどこを走りたいというのはないんですけど、どちらかというと2区はあまり走りたくないですね(笑)。駅伝で走れなかったという経験がなくて、前回の箱根は初めて人に抜かれたんです。そのときはいろいろと考えました。でも冷静になってみると、2区のコースはかなり厳しい。自分には向いていないですし、2区を走るなら、そこに向けてビシッとトレーニングを積まないと、僕には走れない区間だと思います。この冬は1万mでタイムを狙いたいですし、どちらかというと、スピードを生かせる区間を走りたい」と、トラックをかなり意識していた。

その後、關は9月の日体大長距離競技会の1万mで28分23秒37をマーク。今季ターゲットにしていた「28分20秒」に近いタイムで走ったこともあり、その後トラックレースには参戦していない。そのかわり上尾ハーフに出場している。箱根2区を想定して、キロ2分55秒ペースを刻むはずだったが、東海大のスタート位置が2列目だったこともあり、うまくいかなかった。

11月下旬に東海大を取材したとき、両角監督は、「2区は経験者のなかからで、1時間8分00秒で走らせたい」と話していた。東海大には川端千都(4年)、春日千速(4年)、關と3人の2区経験者がいるが、春日は5区の候補。川端は前回9区を任されていることを考えると、順当なら關が2区を担うことになるだろう(ただし11月下旬に調子を落としていたという情報もある)。前回は「1時間8分30秒」を目標にしていたが、1時間9分33秒の区間13位に終わった。今回は設定タイムをクリアできるのか。

鬼塚の区間に関しては、「1区じゃないですかね。自信をもって走れると思うし、遅れることはできないんで」と両角監督は答えている。本人はというと、「全日本は最初から前に出て無駄な力を使った。もっと頭を使って走りたいですね。終盤に抜け出す展開は自分的には納得できる走りではありません。中間点など、もう少し早い段階で抜け出して、大量リードを奪えるような走りがしたいです」と2年連続の1区に向けて、具体的なイメージを持っている様子だった。また、「3区は下りなので、自分には向いていると思います」とも話していた。

神奈川大との戦いを考えると、3区に鬼塚がいた方が、追いかけやすいが、どうなるのか。両角監督は「まだ20kmは難しいんじゃないですか」と言っていた阪口竜平(2年)をエントリーメンバーに入れてきた。もし阪口を起用するとしたら1区しかない。1区阪口、2区關、3区鬼塚というオーダーも考えられるだろう。

ちなみに神奈川大・大後栄治監督は阪口を最も警戒しており、2区は關よりも鬼塚の方が向いているんじゃないか、という話をしていた。

区間エントリーは明日12月29日。東海大がどんなオーダーを提出するのか。非常に興味深い。