【箱根駅伝順位予想】青学大でも東海大でもなく、神奈川大を優勝候補に推す理由

3年目ライターのMATSUです。早いもので、もう2017年が終わろうとしております。年末のビッグイベントである有馬記念は、キタサンブラックが有終の美を飾ってGI7勝目。今年の漢字「北」を象徴するかのような劇的レースに、思わず胸が躍りました。

さて、スポーツ界では早くも年始のビッグスポーツイベントに注目が集まっています。サッカーの天皇杯&高校選手権、ラグビーの全国大学選手権、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)などさまざまですが、もっともテレビ視聴率が高い大会といえば、1月2日、3日に行われる箱根駅伝でしょう。12月10日にエントリー選手が発表されてからは、ネット上を中心に順位予想が盛り上がりを見せています。

「その波に乗ってしまえ!」ということで、わたくしも箱根の順位予想をしてみたいと思います。11月の全日本予想は見事に外したため(笑)、巻き返しを図りたいところです。

〝MATSU的〟箱根駅伝順位予想(10位まで)
1位 神奈川大(前回5位、全日本1位)
2位 青学大(前回1位、全日本3位)
3位 東洋大(前回2位、全日本5位)
4位 駒大(前回9位、全日本4位)
5位 東海大(前回10位、全日本2位)
6位 中央学大(前回6位、全日本6位)
7位 順大(前回4位、全日本12位)
8位 帝京大(前回11位、全日本8位)
9位 早大(前回3位、全日本7位)
10位 法大(前回8位、全日本10位)

シード権獲得の10位まで予想を挙げてみましたが、なぜこのような順位になったのか。説明をしていきたいと思います。

まず大前提として、今大会は出雲Vの東海大、全日本Vの神奈川大、箱根3連覇中の青学大による〝3強対決〟という様相が強まっています。そのため、今大会は「ミスをした大学が脱落する」という見方をするのが適切なのではないかと考えました。

まず東海大は出雲1位、全日本2位ともっとも安定しているように見えますが、前回も下馬評は高かったものの10位。全日本ではダブルエースの鬼塚翔太、關颯人(ともに2年)がそろって不発だったこともあり、さらに距離が長くなる箱根ではやや不安が残ります。特に關は20㎞レースでの実績がなく、起用が予想される2区で神奈川大の鈴木健吾(4年)や東洋大の山本修二(3年)らと対等に戦えるのかが疑問です。優勝候補筆頭に挙がってもおかしくないだけの戦力は整っていますが、あえて5位に置かせていただきました。(ここはちょっと攻めの予想です)

神奈川大は全日本を制し、箱根ではさらに有利になるのではと考えています。その理由は、「2区で先頭に立てること」。箱根駅伝は過去の大会を見ても、先頭に立ったチームが圧倒的に有利です。おそらく、前を追うプレッシャーがないこと、先導のバイクをペースメーカー代わりにできること、「先頭を走っている」という高揚感などが好走を引き寄せるのでしょう。神奈川大は1区山藤篤司(3年)、2区鈴木健吾のホットラインでおそらく先頭を奪えるので、その流れを引き継いで逃げ切る可能性が高いです。さらに全日本ではアンカー・鈴木健吾にタスキが渡るまでに先頭争いを繰り広げるなど、そのチーム力は本物。少なくとも東海大よりは有利だろうと踏みました。

一方、青学大はここまでタイトルがなく、チーム力は過去3年より落ちると言っても過言ではありません。しかし三大駅伝(出雲、全日本、箱根)で区間賞経験のある田村和希、下田裕太(ともに4年)、小野田勇次、森田歩希(ともに3年)は確実に区間賞争いに加わってくるため、どの区間に配置されるかがポイント。ある程度往路に主力を固めないと神奈川大の逃げ切りを許してしまうため、田村、下田、森田を初日に固め、6区小野田で勝利をモノにしたいところ。優勝候補に挙げてもよかったですが、全日本で勝った神奈川大のイケイケムードが箱根でも続きそうなため、1位神奈川大、2位青学大としました。

3位予想は東洋大。出雲、全日本はともに5位ですが、4年生がエントリーから軒並み外れたため、逆にそれがチームにとって発奮材料になっている可能性があります。選手層は前回よりも落ちますが、全日本で6区まで首位を独走した〝爆発力〟はライバル校の脅威。復路での失速が予想されますが、その勢いは十分「3強崩し」の可能性を秘めています。

4位の駒大は片西景(3年)、工藤有生(4年)の1区、2区が強力で、ユニバーシアード・ハーフマラソン金、銀コンビで上位を狙います。前回は4区と6区で大ブレーキ(ともに区間18位)がありましたが、それでも9位。3、4年生に実力者がそろい、前回区間賞の5区(大塚祥平/現・九電工)を穴埋めできれば、東海大より上でも不思議ではないかと。

6位の中央学大は、どんなアクシデントがあってもシード権を取るチーム。前々回は5区で大ブレーキ(区間18位)、前回は主軸の海老澤剛(現・YKK)を故障で欠き、さらに直前まで細谷恭平(5区/現4年)と樋口陸(6区/現3年)が故障を抱えていた状況でも9位、6位と乗り切りました。今季も10000m28分29秒12の横川巧(2年)、樋口を欠きながらも全日本6位。順当にいけば3強入りでもおかしくないですが、今回も直前でアクシデントがあると想定し、6位に置くこととします。

7位~10位は、単純に前回より強いかどうかで判断しました。順大は正直前回と同じ(4位)くらいでもおかしくないですが、全日本の1区出遅れ(22位)による総合12位がやはり気になったので、今回はやや下げました。帝京大は予選会トップに加え、全日本は過去最高の8位。2区候補の畔上和弥(3年)がシード圏内で走り切れれば、その流れで8位くらいまで順位を押し上げていくでしょう。

早大は出雲9位、全日本7位と、前回シード校の中でもっともチーム力が下がったチームと言っても過言ではないでしょう。5区候補の安井雄一(4年)は強力ですが、復路の駒不足が目立ちます。法大は2区候補の坂東悠汰(3年)、前回6区区間3位の佐藤敏也(2年)が大砲として構える。前回は3年生以下6人が全員区間ひとケタで走破しており、今回もシードは固い。

とまぁ、こんな感じに仕上がりました。8位から10位、そして予想に入らなかった日体大あたりは力的に変わらないだろうと見ています。いずれにしても、ミスをしたチームがシードを落とす。それは上位争いにも同じことが言えるのではないでしょうか。

MATSUの前回投稿(毎月25日)

●MATSU 1991年生まれ、東京都出身。スポーツ専門誌の編集部でアルバイトをしながら、スポーツライターの道を模索中。中学・高校は陸上部で5000mの自己ベストは15分43秒67。大学はラクロス部