全日本を制するのはどの大学!? 出雲で負けたアオガクを大本命に推す理由

3年目ライターのMATSUです。10月9日に出雲駅伝、10月14日に箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ〝学生三大駅伝〟も本格化。11月5日に全日本大学駅伝、来年1月2・3日に箱根駅伝が行われます。出雲駅伝は4区で抜け出した東海大学が10年ぶりに制して、青学大の〝連勝〟をストップ。最高の滑り出しを見せました。

<出雲駅伝成績>
1位 東海大  2時間11分59秒
2位 青学大  2時間13分32秒
3位 日体大  2時間14分39秒
4位 順 大  2時間15分00秒
5位 東洋大  2時間15分36秒
6位 神奈川大 2時間15分45秒
7位 駒 大  2時間16分12秒
8位 中央学大 2時間16分14秒
9位 早 大  2時間16分24秒
法 大  途中棄権

そして14日の箱根予選会(20kmレース)では、本戦出場をかけた熱いバトルが東京都立川市で開戦。今年正月の箱根駅伝でシード次点の11位だった帝京大、昨年の予選会トップ通過の大東大が実力通りに1位、2位を決めた一方で、前回の予選会で本戦への連続出場がそれぞれ「87」「13」で止まった中大、城西大が1年で復活を遂げました。

筆者も当日は現地へ行っていましたが、中でも驚きだったのが明大の落選と、国士大と上武大の奮闘です。明大は今回の予選会で日本人トップ候補に推されていた坂口裕之がまさかの欠場。4年生が1人もエントリーされないチーム事情に追い打ちをかけるかの如く、当日も主軸の三輪軌道がアクシデントで途中棄権という結果に終わり、〝三重苦〟で本戦出場を逃す結果となりました……。

逆に予想外の好成績を挙げたのが、7位通過の国士大と9位通過の上武大。国士大はエースの住吉秀昭が59分43秒(11位)で貯金を作り、後続が全員60分台~61分台で走破。あまり報道はされていないですが、出走した12名全員が62分切りを果たしたのは全チームで国士大のみ。ケニア人留学生のポール・ギトンガが61分56秒と失速したのは痛手でしたが、それでも安定して2年連続の通過を決めました。上武大は昨年度のチームの主軸だった森田清貴、東森拓が卒業し、戦力ダウンが懸念されていましたが、今年も9位で通過。10年連続出場を決め、「さすがだなぁ~」と常連校ならではの強さを感じました。

<箱根予選会通過校>
1位 帝京大  10時間4分58秒
2位 大東大  10時間5分45秒
3位 中 大  10時間6分03秒
4位 山梨学大 10時間6分21秒
5位 拓 大  10時間6分27秒
6位 國學院大 10時間7分35秒
7位 国士大  10時間7分47秒
8位 城西大  10時間8分50秒
9位 上武大  10時間9分42秒
10位 東京国際大 10時間10分34秒

全日本のV候補は青学大と東海大

全日本大学駅伝に話を移すと、有力校では前回の箱根7位、出雲3位だった日体大が選考会で落選。そして箱根駅伝出場を逃した明大が今年度最後の駅伝に臨みます。

優勝候補は、出雲と同様に青学大と東海大の一騎打ちが予想されます。スピードタイプの選手を多数揃えた東海大に対し、多種多様な選手が豊富に揃う青学大。エースクラスの力では、学生界屈指の実力者である關颯人、鬼塚翔太を擁する東海大が1枚上手のように見えますが、8区間の総合力勝負なら青学大といったところ。出雲では東海大が川端千都と春日千速を外した一方で、青学大は箱根4区区間賞の森田歩希、10000m28分30秒台を持つ中村祐紀、鈴木塁人を温存。限りなく接戦ではありますが、わずかに青学大が有利かなと予想します!

これら2校を追うのは、2年前の王者・東洋大。出雲は5位に終わりましたが、ハマったら強いのが同チームの特徴。正月の箱根では復路を2~3年生で固め、4位から2位へジャンプアップ。さらに今年は日本インカレ10000mで日本人トップを手にした強力ルーキー・西山和弥が加入し、上級生には確実に計算が立つ堀龍彦、竹下和輝、野村峻哉、山本修二らも健在です。1区からの流れ次第では優勝争いに加わる可能性を秘めているでしょう。

あなただけの〝特別な1冊〟を作成します!

シード争いは混戦模様! 6位以内に食い込むのは?

6位以内に与えられるシード権争いだと、上記3校に加え、駒大、神奈川大、順大、中央学大が有力か。駒大はユニバーシアードのハーフマラソンで金、銀を占めた片西景、工藤有生らを始め、選手層は厚い。近年の駅伝では優勝争いに絡めていませんが、かつて12回の優勝経験を誇る得意の全日本では、今回も確実にシード圏内で走破する強さを見せてくれるでしょう。

神奈川大は箱根駅伝で5位に入った勢いで一気に強豪校へ浮上。絶対的エースの鈴木健吾に加え、準エースの山藤篤司、その他も大塚倭や鈴木祐希など計算できる選手が揃います。9月30日の世田谷競技会では5人が5000m13分台の自己新を出すなど、期待値は抜群。夏場に調子を落としていた鈴木健吾次第では上位争いも夢ではない?

順大は箱根、出雲の両駅伝で4位と、ここにきて抜群の存在感を示しています。チームを牽引するのは、3年生の塩尻和也。昨年のリオデジャネイロ五輪3000m障害に出場したキャリアを武器に、駅伝でも確実に結果を残している絶対エースです。さらに4年生の栃木渡も10000m28分19秒89の実力を秘め、2枚看板で上位進出を狙います。

中央学大は目立たないですが、昨年度は出雲4位、全日本5位、箱根6位とすべて6位以内でフィニッシュ。今季はケガ人を多く抱えているようですが、8位に終わった今年の出雲も最終区でブレーキ(区間14位)するまでは4位で推移しており、ハマればシード権争いを優位に進められるポテンシャルを秘めています。

前回シード校の早大、山梨学大は今季勢いが感じられず、やや不利なように思えますが、両校とも実力は上記校と遜色ないと思われます。展開次第では上位に食い込んでもおかしくないでしょう。

勝負のポイントとしては、「1区」で出遅れないことが挙げられます。優勝争いはもちろんのこと、全日本の1区は難コースのために実力差が出やすく、ここで出遅れてしまうと取り戻すのが大変です。どのチームもエース級をスターターに起用することが予想されるため、テレビ観戦する方は1区の高速バトルに注目しましょう!

〝MATSU的〟全日本大学駅伝予想
◎大本命・・・青学大
〇本命・・・東海大
▲対抗・・・東洋大
△シード有力・・・駒大、神奈川大、順大、中央学大
×シード候補・・・早大、山梨学大

MATSUの前回投稿(毎月25日)

●MATSU 1991年生まれ、東京都出身。スポーツ専門誌の編集部でアルバイトをしながら、スポーツライターの道を模索中。中学・高校は陸上部で5000mの自己ベストは15分43秒67。大学はラクロス部。