18歳のサニブラウンが振り返るロンドン世界選手権2017

男子200mで史上最年少の決勝進出を果たすなど、ロンドン世界選手権で〝特別な輝き〟を放ったサニブラウン・ハキーム(東京陸協)。IAAFのセバスチャン・コー会長から「将来期待のタレント」と評された18歳のワンダーボーイは、大会最終日にメディアの囲み取材に対応してくれた。そこで彼が話した言葉をまとめてみた。

──大会を通しての感想は?
脚はそんなに悪くない感じです。大会の感想は、いいこともありましたし、悪いこともありました。全体を通せていえば、まあ良かったのかな、と。悔しかったこともたくさんあったので、今後につながるいい経験になったのかなと思います。100m準決勝のスタートで失敗したのもそうですし、200m決勝に万全な状態で挑めなかったこともそうでし、リレーを走れなかったことも悔しいですね。最も印象に残っているのは、100m準決勝でこけたのと、200m決勝、あとは4継のメダルです。
──昨夜の男子4×100mリレーは?
リレーは『バトンはつないでくれ』と祈りながら、2階席で観ていましたね。今はバトンが下手くそすぎて使ってもらえないと思うので、まずはバトンの練習をしなきゃいけないのかなと思いました。今後は世界リレーなどもあると思うので、大学も始まりますが、どこかの機会で合宿などに参加できればなとは思いますね。あと、日本代表のリレーキャンプをこっちでやってくれれば良かったんですけど……。
──昨日のボルトの走りは?
前のふたりに目がいきすぎて、あまり見ていなかったです。できれば、ボルトと一緒に走って、勝った方が気持ちいい気はしますけど、人間は歳をとりますからね。限界というものはあるのかなと感じますね。
──ポスト・ボルトへの意欲は?
簡単にボルトみたいになれれば苦労はしないのかなと思いますけど、あのレベルはなかなか出てこないと思いますよね。でも、本当に最大の目標を持って、トレーニングには励んでいこうと思っています。数年後はどうなっているのかわからないですけど、高みを目指して頑張っていきたい。僕はまだ18歳なので、まだまだこれからかなと。自分のやり方で上を目指せれば、一番心地よい。100m、200m、4×100mリレーをすべて走れるようなカラダを作りたいですし、自分のありのままのやり方で上を目指せたらいいですね。
──まもなく大学が始まるが?
まずはオリエンテーションが今月の15日からなので、すぐに行きます(笑)。オリエンテーションは1週間ぐらいあって、その後はよくわからないです。陸上に関しては、1~2か月くらいは休養とリハビリかなと。気が向いたら練習を始めようかなという感じですね。
──次のレースは?
元気だったらインドアシーズンをやるのかなというぐらいです。大きな目標としては、なんですかね? まだ先のことは考えていないです。とりあえず、しっかり休んでからかなと思います。来年はU20世界選手権もありますが、それもしっかり脚を直してからかなと。
──日本の試合は?
ゴールデングランプリに出るかもしれないですけど、ちょっとわかりません。NCAAルールで賞金をとってはいけないので、賞金レース系はあまり出られないと思うので微妙ですね。
──アメリカでの新生活は?
大学に行くことで、いいものをたくさん得られると思います。ただ陸上に関しては、いま(オランダ)の環境より、すごい驚きが得られるかと言われたら難しいかもしれません。でも、勉強と陸上を両立させたい。新たなコーチから指導を受けるので、違う考え方を吸収したいと思います。
──スポーツマネジメントを選んだ理由は?
2年生までは専攻がわかれないので、まだ考え中で、スポーツマネジメントがいいかなと思って選びました。大学では幅広く使える資格をとろうかなと思っています。まだ将来のことはぜんぜん決めていないので、幅広く仕事ができる資格を取得できれば、選択肢も増えますし、役に立つ。スポーツマネジメントやビジネスなどを勉強できればと考えています。
──2年前の北京世界選手権と比べての違いは?
北京はあっけなく終わった気がしますが、今回は少しは爪あとを残せたかなという感じですね。
──今回は他国の選手とも交流があったようだが?
ちょっと視野が広くなった気はします。今回はテントが日本とオランダが隣だったので、両国を行き来しながらやらせていただいて。日本人特有の時間にキッチリしたのと、外人のゆる~い感じがうまく出ていました。今回はチームともしっかりコミュニケーションがとれて、いろんな面でかみ合っていいパフォーマンスができたのかなと思うので、日本チームと自分をサポートしてくれた方々に感謝しています。