サニブラウンが男子200m決勝を走った直後に語った〝言葉〟

ロンドン世界選手権の男子200mで、18歳157日という史上最年少でファイナルに進出したサニブラウン・ハキーム(東京陸協)。決勝ではスタートから攻め込んだものの、コーナーを抜けたあたりでリズムを崩して、20秒63(-0.1)の7位でフィニッシュした。

2005年のヘルシンキ大会で当時の最年少記録(18歳355日)で決勝に進出したウサイン・ボルト(ジャマイカ)の順位(8位)も上回り、18歳時点での〝ボルト超え〟を果たしたが、本人はもちろん満足していない。

決勝レースを終えて、ミックスゾーンに現れたサニブラウンは約6分間のあいだに何を語ったのか。報道陣とのやりとりのなかで彼が発した言葉をまとめてみた。

いやー、ラスト100mは脚が痛くて全然動かなかったです。前半はきれいに出られて、コーナー出口くらいでちょっときて、体勢を保っていこうと思ったんですけど、ちょっと脚を前にさばこうと(脚を)引きつけるときに、右ハムストリングスにきてしまって、悔しいですね。右ハムストリングスの上の方が突っ張っている感じがあって、うまく脚が運べなくて、本当に悔しいです。

メンバー的に、前半の100mは自分よりも速く走る人はいないと思ったので、いけるだけ行って、あとは自分のリズムを保っていければ、もっと前で勝負できたと思うんですけど、そこの部分で食らいつけなかった。あそこで脚も痛くなく、脚をまわせていれば、また違っていたんだろうなと思います。でも、調整を含めて、一番強い人が勝つのが世界大会です。いくら速いPB(パーソナルベスト)を持っていたとしても、全ラウンドを走り切って、最後に1番にならないと意味がない。それを肌で感じた試合になりました。

緊張は全然していなかったです。むしろ、世界のファイナルだったのでとことん楽しんでやろうと思ってやっていました。200mの練習はあまりしていなかったですけど、スピードがあれば、200mは我慢するだけ。もともと200mは苦手ではないですし、戦えると思っていました。

まだまだ満足できないですね。おそらくオリンピック(東京五輪)に向けてレベルは上がってくると思うので、そこでしっかり決勝に出て、メダルをとれるように、これからも今回の悔しさと反省点を生かして、練習していけたらなと思っています。

大会前までは若干不安もあったんですけど、ここまで戦えたことは、チームのコーチ・トレーナー、日本チームの方々にもすごいお世話になりましたし、親にも感謝しなきゃなと思います。

男子200m決勝は最終種目だけに観客はたくさんいましたし、歓声も全然違いました。登場の仕方も違うので、そういうことをこの歳で経験できて、すごく良かったのかなと感じています。100mでもファイナルを味わえたら良かったんですけど、本当に今回は悔しい世界選手権になりました。200mは決勝に進出できたとはいえ、こんなんで満足していたらダメだと思うので、またここから1歩、2歩成長できたらなと思います。(ファイナルに)出ることにも意味があると思うんですけど、勝負できないとおもしろくないので、やっぱり悔しいですね。

100mは今大会のレベルでは通用しているのかなと感じる部分があります。200mも最初の100mはおそらくトップの位置で通過していると思うので、そこからラスト100mの部分でどんどん伸びていく選手たちに、しっかりついていけるような練習をしていけたらなと思っています。どこかが痛くてはうまく走れないですし、スタートなどどこかをミスしたら出遅れます。今回は1歩、1歩のすべてが大切になることをわかった大会になりました。