ニューイヤー駅伝 「日本一」の命運を握る3人のスーパールーキー

ニューイヤー駅伝の愛称で人気を集めている全日本実業団対抗駅伝競走大会(前橋市・群馬県庁発着、100km/7区間)が1月1日の9時15分にスタートする。前回60回の節目を迎えて、今回は次なる時代への第一歩。箱根駅伝で活躍したルーキーたちも参戦するなか、特に注目すべきは、服部勇馬(トヨタ自動車)、神野大地(コニカミノルタ)、戸田雅稀(日清食品グループ)の3人だ。2020年東京五輪を担う逸材たちが、優勝争いのキーマンになるだろう。元日の〝頂上決戦〟で2017年が幕を開ける。

前回、連覇を果たしたトヨタ自動車に〝学生最強〟ともいうべきルーキーが加わった。東洋大を卒業した服部勇馬だ。大学2年時に30㌔で1時間28分52秒の学生記録を樹立。箱根駅伝では花の2区を2年連続で制している。

2020年東京五輪の男子マラソンで「メダル」を狙うために、服部は学生時代から本気で取り組んできた。そして今年2月の東京で初マラソンに挑戦。終盤失速してリオ五輪を逃したものの、30kmからの5kmを14分54秒という高速ラップで駆け抜けている。

今季はマラソンのダメージで出遅れていたが、中部大会では最長4区で区間賞を獲得。チームも1区大石港与、5区早川翼が区間新で突っ走り、大会新で圧勝するなどますます充実している。

服部は全日本でも最長4区に入る可能性が高い。初の上州路で3連覇に貢献して、2月の東京で、男子マラソン界の〝エース〟に駆け上る。

前々回、トヨタ自動車に3連覇を阻まれたコニカミノルタが、今度はトヨタ自動車のV3をストップさせる。そのキーマンとなるのが青学大時代に箱根駅伝の5区で大活躍した神野大地だ。

今季は1万mで大幅ベストとなる28分17秒54をマークすると、東日本大会は最長2区を区間3位と好走。〝山の神・対決〟となった11月27日の甲佐10マイルでは、今井正人(トヨタ自動車九州)を抑えて、46分38秒で優勝するなど、この1年間で大きく成長した。チームは東日本大会で7位と振るわなかったが、絶好調の神野がコニカミノルタを再び、王者の地位に引き上げる。

学生駅伝では服部や神野のような輝きを放つことができなかったが、日清食品グループに入った戸田雅稀の〝可能性〟はふたりに負けていない。

群馬・東農大二時代からトラック、駅伝で活躍して、東農大でも持ち味のスピードを伸ばしてきた。そして、今季は日本選手権1500mで優勝。東日本大会は1区に起用されると、抜群のキック力で他を圧倒している。

東日本大会はエース佐藤悠基を欠きながら、戸田の区間賞、4区矢野圭吾の区間新などで、チームは5年ぶりの優勝。全日本でも5年ぶりの王座奪還が現実的になってきた。トラック種目で東京五輪を目指す戸田が、そのスピードを地元で爆発させる。

12月27日付『スポーツニッポン』に掲載