「ファンタジー箱根駅伝」東海大学21世紀選抜

多くのファンを魅了する箱根駅伝。10区間217.1㎞のレースには幾多の物語が詰まっている。これまでに96回もの継走が繰り広げられ、21世紀に入り、すでに20回のレースが開催された。

伝統が積み重なるにつれて、どの大学が一番強いのか。そんな幻想に思いをはせるファンは少なくないだろう。

そこで20年近く箱根駅伝を取材してきた筆者の独断で各大学の〝最強チーム〟を結成。「21世紀最強大学」を探るという空想(ファンタジー)を楽しんでみたい。

今回は2019年大会で46回目の出場にして悲願の初優勝に輝いた東海大だ。「湘南の暴れん坊」は21世紀に入り、出雲を4度、全日本を2度制している。

なお「選考基準」などは以下の通り。

・チームは2001年以降に箱根駅伝を走った選手で構成。

・箱根駅伝に限らず、大学時代のベストパフォーマンスを発揮したときの走力で選ぶ。

・選手名の横は大学時代の1万mベストタイム。

 

  東海大学

1区佐藤悠基(27.51.65)

2区村澤明伸(27.50.59)

3区鬼塚翔太(28.17.52)

4区塩澤稀夕(28.16.17)

5区中井祥太(28.58.96)

6区館澤亨次(29.50.67)

7区阪口竜平(30.12.64)

8区小松陽平(28.35.63)

9区伊達秀晃(28.21.32)

10区名取燎太(29.26.60)

補 關颯人(28.23.37)

早川翼(28.25.32)

柴田真一(28.31.30)

川端千都(28.32.94)

丸山敬三(28.35.18)

西田壮志(28.58.15)

1区は3年連続〝区間新〟の偉業を達成した佐藤悠基。1年時(06年)は3区で1時間2分12秒(37秒短縮)、2年時は1区で1時間1分06秒(7秒短縮)、3年時は7区で1時間2分35秒(18秒短縮)と歴史を塗り替えてきた。

2区は3年連続でエース区間を担った村澤明伸だ。1年時(10年)は10人抜きの区間2位(1時間8分08秒/日本人トップ)、2年時は17人抜きで区間賞(1時間6分52秒)。3年時は区間3位(1時間8分14秒)だった。

3区は第1走者を3度務めた鬼塚翔太を入れた。1年時(17年)は1秒差の2位、3年時は8秒差の6位、4年時は10秒差の4位。3区は3年時に3位だったが、本人は1区よりも3区を希望していた。

4区は3年時(20年)に2区7位(1時間7分13秒)の塩澤稀夕。予定外の2区でも結果を残しており、タイプを考えると4区の方が実力を発揮できるだろう。

5区は悩んだが、中井祥太で勝負したい。1年時(03年)は5区で区間賞(1時間11分29秒)。2年時は区間2位も、関東インカレのハーフマラソンを制して、全日本大学駅伝では初優勝のゴールテープを切っている。

6区はマルチな活躍を見せた館澤亨次だ。2年時(18年)は8区2位、3年時は4区2位。4年時は日本選手権1500mの3連覇を逃すも、6区で区間記録を40秒も更新。57分17秒で区間賞を獲得した。

7区は2年時(18年)に2区7位、3年時に7区2位の阪口竜平。4年時は箱根を欠場したが、日本選手権は3000m障害で塩尻和也に競り勝ち、日本一に輝いている。

8区はこの区間で2年連続区間賞の小松陽平。3年時(19年)は従来の記録を16秒更新する1時間3分49秒の区間新を叩き出して、金栗四三杯を受賞した。

9区は花の2区を3度好走した伊達秀晃に託した。1年時(05年)は1時間8分04秒の2位(日本人トップ)、3年時も1時間7分59秒の2位。4年時は1時間7分50秒の4位(日本人2位)で13人抜きを披露している。

10区は3年時(20年)に故障の影響で4区(2位)にまわった名取燎太。3年時は全日本大学駅伝の8区19.7㎞を57分46秒で走破して、優勝ゴールに飛び込んでいる。

リザーブは出雲駅伝で2度(3区、6区)の区間賞を獲得している關颯人、トラックや全日本大学駅伝でも活躍した早川翼。柴田真一は1・2年時(99・00年)に5区で区間賞を獲得している。

川端千都は1年時(15年)に2区7位(1時間8分32秒)、3年時に9区5位と好走。丸山敬三は3年時(05年)に1区区間賞、4年時は2区を担った。西田壮志は2年時(19年)に5区で区間記録を上回る1時間11分18秒(2位)で走っている。

1万m27分台ランナーふたり&日本選手権王者ふたりを擁するチームのポテンシャルはすこぶる高い。1区佐藤悠基から攻撃的な駅伝を展開していきたい。

※『ヴィーナスポーツ』に転載