ライター1年目の総括!果たして収入は……

月1回のこの連載もとうとう今回で最後となりました。あっという間の1年間でした。

周りにスポーツライターになりたいと散々言い、時には無謀にもライターをしている方にどうやって職業にしたか尋ねたり、「今、求人ありませんか!?」とそれらしいところに聞いたりしていたのが2年前。

夢を口にし続けた甲斐あって、昨年とうとうスポーツライター1年生となりました。

と言っても、専門学校に通っていたわけではありません。スポーツ以外の分野ですでにライター業をしていたわけでもありません。書くことは好きだけど、技術はゼロ。ですので収入は期待していませんでした。

そんなわたしがこの1年間で稼いだ額は、64,720円。

この額をご覧になってどう感じられましたか。半分以上が文字起こしのお駄賃です。つまり原稿料は3万円弱。
しかも「書けない、書けない」と唸りながら執筆しているせいで時給換算すると最低賃金を完全に下回っています。

スポーツライターになりたかった頃、勢いで会社員からフリーターに転向していたら、絶対に生活できていませんでした。

金額だけ見れば「これだけなのか」と思ってしまうかもしれません。でも、わたしは金額以上に多くのことを学び、感じてきました。

強く思うのは、書くのは非常に難しいということです。

以前箱根駅伝後に配信されたWeb記事で「○○選手は区間3位だった」と書かれた一文に憤慨したことがあります。確かに区間賞が期待されていましたが、区間3位になったことが悪いことのように感じたからです。

絶対にそんな記事は書くまい。無名の選手でも敬意を払って書かせてもらおう。

そんな風に意気込んでいましたが、いざ書く側に回るとそれが難しいことだと痛感しました。無意識に選手を貶すような言葉を使っていたのです。

母国語なのに日本語をきちんと理解できていないこと、同じような言葉を繰り返し使ってしまうこと、無駄な部分が多くてわかりにくい文になってしまうこと。

今もなお、難しさを感じ、壁にぶち当たったままです。

そして以前にも触れましたが、書くって辛い作業であること。書くって好きだったのに、半泣き状態で書いていることもままあります。

「あれ?なんで書いているんだっけ?」と思うこともありました。締め切りさえ乗り越えられればスポーツライターになりたいと思った目的を思い出して、気を引き締められるんですけどね。

選手とお近づきになるための手段としてスポーツライターを目指す人がいても否定しないつもりでしたが、相当な覚悟がないと挫折しそうになるよ、とだけはお伝えしておきます(笑)。

長くなりましたが、最後に今後の目標を書いておくことにします。スポーツライターを名乗れるようになったのは、やっぱり散々夢を口にしてきたからだと思うので。ぜひ目標のある方は周りにたくさん語ってください。
「この間言ってたのはどうなったの?」って聞かれるようになって、その目標から逃げられなくなりますから(笑)。

①目指すきっかけとなった『Number』に掲載してもらう。
②選手やチームが持っている壮大な物語をひとりでも多くの人に届けられるようになる。
③わたしの記事を通して選手やその競技のファンをひとりでも増やせられるようにする。

わたしの拙い記事を読んでくださった皆さま、1年間ありがとうございました!

●SHIHO 1990年生まれ、愛知県出身。世間的には遅いスタートなのかもと思いつつ、夢を叶えるために会社員とスポーツライターの二足のわらじを履くことを決意して、邁進中。高校時代に陸上部に入るも、すぐに故障。スポーツでは学年3位になった高校1年の体力テストが人生のピーク。