ライターになってわかった締め切りが迫ってくる辛さ

ライターを名乗るようになってわかった、思っていたより大変だったことがたくさんあります。以前お伝えしたタイトルや企画を考えることもそうです。でもその辺りのことは“思っていたより”というくらい。

全く予想していなかったのが、締め切りを含めた時間のこと。

ライターを目指していた頃、先輩・MATSUさんの記事を読みながら「こんなに仕事が入って、締め切りに追われるようになるだなんて夢のまた夢」なんて思っていました。

体力の限界までパソコンに向かって分かったこと……

 

いや、甘かった。MATSUさんのような仕事量では全くないのですが、多分新人だからこその「締め切りに追われる」辛さを味わっています。

身の上話になりますが、わたしは会社員とスポーツライターとの二足のわらじをはいています。最近は社業でも書く仕事もしており、「このワードを入れて、1行何文字で、何行」なんて指定をされることも。これが思った以上に辛い。

先月お伝えしたように、わたしは今企画の段階でつまずいています。企画だけでも一杯一杯なのに色んな制限がつくと「もう、ほんとムリ!!」となるわけです。

話をもとに戻しますが、締め切りが複数重なった時のあの絶望感。様々な業務のその隙間に原稿を書き、帰宅してからスポーツの方を考える。スポーツの方も、社業のも方も本当に言葉が浮かびません。

例えるなら洗濯機で脱水したタオルから水滴を絞り出そうとしているくらい。書きながらこの内容でいいのかと思って進まなくなったりもします。

「じゃあ、締め切りに余裕を持って書くように計画すればいいじゃん」と以前のわたしなら思ったはずです。
でもそういうわけにはいきません。

依頼を受け、締め切りを提示される。そして取材の予定を決める。その段階で締め切りまでの日数がなかったりすることもあります。自分一人で1ヶ月先、2ヶ月先を見越してするなんてできないのです。

締め切りが迫ってくる辛さに加えて、仕事と並行して行う辛さ。今は新型コロナウイルスの影響で大会がなく、その影響もありスポーツライターとしての営業活動もストップしています。もし、例年通り開催されていたら……。

平日5日間仕事をして、始発で遠征して、夜遅くに帰ってきて、原稿を書いて、休む時間もないまま月曜日から仕事。そんな生活だったでしょう。特にweb記事はスピード勝負です。書き上げるのに時間がかかるので一息ついてからなんて言ってられません。

試合前後の融通が利かせられるフリーターになることも検討しましたが、体力的にしんどくても安定した収入があるのは大きいです。

新人のわたしは取材に行かせてもらえるような仕事がない。つまり現地へ行くのも自腹です。毎月の交通費が直視したくないくらいの額になることも頻繁にあります。観戦と一人暮らしに必要なを稼ぐのは会社員として仕事をするのが一番手っ取り早い。

締め切りが迫ってくる辛さは経験しないと分からない部分があるかもしれませんが、ぜひスポーツライターを目指すみなさんにはそんな辛さがあること、時間とお金の問題がつきまとうことを頭の片隅にでも置いておいて欲しいなと思います。

ただ、今わたしは“辛い”感情のど真ん中にいますが、辛いことばかりではないです。一生懸命に書き上げた記事を読んだ方がメールをくださったことがあります。嬉しくて嬉しくて、メールを読みながら涙が止まりませんでした。滅多にないことだと思いますが、あの出来事を振り返ると改めて頑張ろうと思えます。

色んな選手を取り上げられるようになるために、「SHIHOが書いた記事だから読んでみよう」。そう思ってもらえるライターを目指して。

●SHIHO 1990年生まれ、愛知県出身。世間的には遅いスタートなのかもと思いつつ、夢を叶えるために会社員とスポーツライターの二足のわらじを履くことを決意して、邁進中。高校時代に陸上部に入るも、すぐに故障。スポーツでは学年3位になった高校1年の体力テストが人生のピーク。