ライターって〝上手に書ける〟だけじゃダメだった②

ライターを名乗るようになり、早10ヶ月。春先から営業活動をする予定をしていましたが、新型コロナウイルスに阻まれています。そんななかで気がついたことが一つ。企画・構成を考える力が私にはない……。

「企画する力」。これが先月お伝えしたライターに書く以外に必要だと感じた能力の二つ目です。

今までできないことに気がつかなかったのは、大会で活躍した選手を取り上げてきたから。企画の大枠となる「誰について書くか」は、結果の良かった選手。構成はどんな切り口で、どんな情報を使いながら書くか考えなくてはなりませんが、基本的にメインで伝えたいのはその大会のことになります。

でも、レースがない今、「誰について、どんな内容で書くか」は私次第です。以前、酒井さんから「ライターを職業にするのであれば、読者が関心を持つ内容で書くことがミッション」といった内容の言葉をいただいたことがあります。つまり、書きたい選手のことを書けばいいというわけではないのです。これを考えるのが非常に難しかった。

どの選手を取り上げるのかにまず、悩みます。

そしてどんな内容にすれば興味を持ってもらえるのか、さらに悩みます。

考えても、考えても決まらない。そのうち「あれ? 私はなんでスポーツライターになりたかったんだっけ? 向いていないんじゃない? ライターとしての私はここが限界だったのか……」なんてことを考え始めてしまい、余計に何も出てこなくなりました。

一旦構成まで決まっても、書いていて不安になります。

「こんな内容でいいのか」「こんなものしか書けないのか」。〝ドツボにハマった〟と言いたくなるような状況で、このブログも行ったり来たりしながら書いています。

書くことがこんなに辛いと思ったのは初めてかもしれません。とは言っても書く作業は嫌いになれないですし、好きなんですけどね。

できないことと向き合う作業は全く楽しくありません。涙が出てきそうな気分ですが、涙すら出てきません。でも、大会がなくなったからこそ気づけた私の弱い部分だと思うので、日常に戻るまでに悩んで、悩んで、悩んで、少しでも成長したいと思います。

だってやっぱりスポーツライターとして選手の頑張りを、すごさを届けて、少しでもその選手や競技全体のファンを増やせるようになりたいから。

●SHIHO 1990年生まれ、愛知県出身。世間的には遅いスタートなのかもと思いつつ、夢を叶えるために会社員とスポーツライターの二足のわらじを履くことを決意して、邁進中。高校時代に陸上部に入るも、すぐに故障。スポーツでは学年3位になった高校1年の体力テストが人生のピーク。