ライターって〝上手に書ける〟だけじゃダメだった①

ライターとは文章が上手く書ける人、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。でも実際は書くだけではなく、ほかにも必要な力がたくさんあるんだと最近気が付きました。

そのうちの一つが”聴く力”です。レース直後のインタビューかつ、レース内容中心の記事に使うものであれば矢継ぎ早に質問事項を並べるだけでいいのでしょう。でも出来る限り読み手はきっとより深い選手の本音が知りたいのではないでしょうか。そのニーズに応えるには“聴く力”を高める必要があるんだろうなと思っています。

会話の中で文章の構成を組み立てながら、選手の発したワードを拾い、話を広げ、聞きたいことにも切り込む。
こうやって書くと非常にシンプルですが、これ、とっても難しいです。頭を三つくらい使っている気分になります。

スポーツライターとしてのインタビューではありませんが、今私が気をつけていることは下記の3点です。

①質問が唐突にならないこと

「これを聞かなきゃ!」と思っていると、話の流れを無視して別の質問をしてしまい、聞かれた側は脈絡が見えず話が飛んだと感じたのではないかと反省することが多いです。ですので自然と会話の中で次の質問に繋げられるように心がけています。

②上手く言葉にまとめられない部分を言語化すること

インタビュー慣れをしていない人ほど“ヒント”となるような言葉を投げかけて話を引き出さなくてはいけないことがあります。そして、そこで返ってきたことを書く段階でわかりやすく、簡潔にまとめる。
とても難しく、まだ全然うまくできません。なので「自分の言いたかったことはこういうこと!」と私の書いた記事を読んだ選手に思ってもらえるようにすることを目標にしています。

③答えを誘導しないこと

2点目の言葉を引き出すこととの違いが難しいです。でも、上手く言葉にする手助けをして引き出すのと、自分が欲しい答えを誘導するのは絶対に違います。これだけはしないように心がけていますが、具体的にどうすればいいのかまで正直まだ落とし込めていません。

この3点が早くできるようにと思っていますが、もっと上達してこればまた今まで見えてこなかった課題が見つかるのかなと楽しみだったりします。

なかなか普段人にインタビューをする機会なんてないと思いますが、“聴く力”は普段周りの人と会話する時に気をつけることができると思っています。

スポーツライターを目指そうと思った最初の1年、インタビュアーになったつもりで会話するように心掛けていたな、とこのブログを書いていて思い出しました。

あとはインタビューの文字起こしがおすすめです。バイトがあれば一番ですが、なければテレビやラジオでのインタビューを自主的にテキストにしてもいいのかなと思います。

インタビュアーはどういった情報を頭に入れている様子なのか、どんな間合いで話しているのか、どの部分に反応しているのか…。勉強させてもらうところがたくさんあります。

随分と長くなってしまいましたので、もう一つ鍛えなくてはいけないなと感じている“力”についてはまた次回、書こうと思います。

●SHIHO 1990年生まれ、愛知県出身。世間的には遅いスタートなのかもと思いつつ、夢を叶えるために会社員とスポーツライターの二足のわらじを履くことを決意して、邁進中。高校時代に陸上部に入るも、すぐに故障。スポーツでは学年3位になった高校1年の体力テストが人生のピーク。