東京五輪が来年に延期、マラソン日本代表への影響は?

7月24日開幕予定だった東京五輪の延期が決まった。新型コロナウィルスの影響で代表選考会が延期や中止に追い込まれた種目がある一方で、すでに東京五輪代表が内定している種目もある。その代表格が五輪の華であるマラソンだ。

都内で取材に応じた日本陸連・瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、東京五輪のマラソン代表内定者について、「我々が自信を持って選んだ6人です。内定者の権利を守りたいと思っています」なとど述べた。正式決定は6月の日本陸連理事会になるが、男女とも再選考はしない方針を示している。

マラソン代表は昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(以下MGC)と、国内のMGCファイナルチャレンジを経て、男子は中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ自動車)、大迫傑(ナイキ)。女子は前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、一山麻緒(ワコール)が内定している。

瀬古リーダーが自信を持って選んだという6人は、従来の五輪選考とは異なる方法で選出されたメンバーだ。これまでは前年の世界選手権と国内主要3大会(男子は福岡国際、東京、びわ湖毎日/女子はさいたま国際、大阪国際、名古屋ウィメンズ)の結果から日本陸連が男女各3人の代表を選出してきた。しかし、各レースで条件が異なるため、タイムや順位で優劣を判断するのが難しく、代表選考は揉めることが多かった。

東京五輪に向けては代表選考を透明化するだけでなく、「本番で戦えるランナー」を選ぶことができるように、本番とほぼ同じコース、同じような気象条件のなかで〝一発型選考会〟のMGCが行われることになった。同シリーズは2017年夏からスタートしており、2年半かけて6人の代表を選んだことになる。

MGC効果もあり、男女とも充実のメンバーが選出された。河野匡長距離・マラソンディレクターは、「男子は2時間6分台の選手4人がオリンピックにいけない。女子も2時間21~22分の選手が代表になれない。ケニア、エチオピアを除けば、そんな国はありません」と話すほどだ。瀬古リーダーも「オリンピックで入賞、メダルを取らないと本当の意味で成功したことにはなりませんが、戦えるメンバーは揃ったと思います」とMGCという新方式の〝成功〟を感じている。

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