独自の感覚を持つ設楽悠太が日本のマラソンを変える

東京五輪の男子マラソン日本代表は2019年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(以下MGC)で上位2位に入った中村匠吾(富士通)と服部勇馬(トヨタ自動車)が内定している。

残りの代表枠は「1」。

3月上旬の2つのMGCファイナルチェレンジで、日本陸連の設定記録(2時間5分49秒以内)を突破して、最速タイムをマークした選手が3人目の代表資格をゲットすることができる。

ただ、3月8日に行われるびわ湖毎日マラソンは設定記録を上回るようなレースになる可能性は低く、3月1日の東京マラソンが事実上の〝最終決戦〟となる公算が大きい。

東京にはMGC3位で日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)を筆頭に、井上大仁(MHPS)、佐藤悠基(日清食品グループ)、村山謙太(旭化成)らが出場予定。日本記録(2時間5分50秒)を上回る激突が期待されている。

そのなかで次々と〝爆弾発言〟を投下している注目ランナーがいる。前日本記録保持者の設楽悠太(Honda)だ。

「もし自分が東京五輪の代表資格を得たとしても、個人的には2時間4分台で走らないと、東京五輪を走る資格はないと思っています。2時間5分台なら辞退すると思います」

2020年1月23日に行われた宮崎合宿の囲み取材で放った言葉は、翌日スポーツ紙の一面を飾った。その5日後の東京マラソン選手発表会見でも強気の発言は止まらない。

「2時間5分台ではファンの皆さんの期待には応えられない。4分台を出せれば、少しは応援してくれる方の期待に応えられると思ったので、ああいう発言をしました。反響は凄かったですけど、自分の言葉にウソはつきたくないので気持ちとしては変わりません。いつまでも日本人と争っていても強くならないと感じたので、どんどん海外にチャレンジしていきたいなと思います」

設楽のぶっちゃけ発言について、Honda陸上競技部の小川智監督は、「(五輪代表の)辞退はなかなかできるものではないので、そこは本人と話をしてみます。彼は0か100かというタイプなので」と苦笑い。そして、「海外勢とどう戦うかというのは、本人と常に話をしていることです。ただ、記録を意識した練習というのはないんです。4分台を目指すトレーニングは私も分からないところがあります。やってきたことを積み上げてきた結果が前回の記録であり、今後の記録だと思います」と話している。

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