ニューイヤー駅伝に初出場するGMOアスリーツと駅伝撤退を決めた横浜DeNA

2020年の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に初出場ながら上位進出の期待を集めているチームがある。2016年春に創設したGMOアスリーツだ。

11月3日の東日本大会には、1区倉田翔平、2区森田歩希、3区橋本崚、4区渡邉利典、5区一色恭志、6区下田裕太、7区林奎介というオーダーで初参戦。大会規定によりキプキルイ・ビクター・コリルをエントリーすることができなかったが、目標の6位を上回る5位で全日本のキップを手にした。

このオーダーを見て箱根駅伝ファンならピンとくるだろう。メンバーには青学大のスター選手が多いことを。GMOアスリーツ所属の選手は、ケニア人ランナーを含めて10人。青学大・原晋監督がアドバイザーを務めていることもあり、青学大OBが6人もいるのだ。

しかも、箱根駅伝で4連覇(15~18年)を達成した最強チームの主力がズラリと揃っている。渡邉は15年に3区を走り、16年は10区で区間賞。一色は3年連続(15~17年)で花の2区を好走して3連覇に貢献した。下田は8区で3年連続(16~18年)の区間賞。森田は17年に4区で区間2位、18年に2区で区間賞、19年は3区で区間記録を樹立した。林は7区で2年連続(18~19年)の区間賞、18年は区間新で突っ走っている。

このなかで橋本だけは箱根を走っていない。同学年に「山の神」と呼ばれた神野大地(セルソース)がいたため、控えで終わったからだ。しかし、社会人になってからはマラソンで結果を残している。今年2月の別府大分で2時間9分29秒の自己ベストをマークすると、9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)では5位に入った。

青学大勢以外のメンバーは、山岸宏貴と倉田翔平が、花田勝彦監督の上武大時代の教え子で、ルーキーの近藤秀一が東大出身。かなり偏ったチーム編成となる。そのなかで山岸がドーハ世界選手権の男子マラソンに出場するなど、〝世界〟を見据えたチャレンジにも積極的だ。

MGCファイナリストは、渡邊、山岸、一色の3人。これはトヨタ自動車(4人)に次ぐ人数で、MHPS、富士通と2位タイになる。チームの歴史が浅く、所属選手が少ないことを考えると、上々の結果といえるのではないだろうか。

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