ピンクとグリーンのシューズが目立った箱根駅伝予選会の舞台裏

ピンクとグリーン。第96回箱根駅伝予選会のスタートシーンを見て、驚いた方もいただろう。とにかく両色のシューズが多かったからだ。

その正体は『ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%』。同シューズは2017年から世界のメジャーレースでメダルを〝大量獲得〟しているナイキの厚底シューズ(ズーム ヴェイパーフライ 4%など)の最新モデルだ。

反発力のあるカーボンファイバープレートを、航空宇宙産業で使う特殊素材のフォームで挟んでいるため、一般的なランニングシューズと比べて「厚底」になっている。それなのに軽く、推進力が得られるだけでなく、脚へのダメージも少ないという画期的なシューズなのだ。

ナイキの厚底シューズはすでに学生駅伝も席巻してきた。今年正月の第95回箱根駅伝では、10人全員がナイキで出走した東洋大が2年連続で往路V。初めて総合優勝を果たした東海大もナイキの着用率が高かった。1区鬼塚翔太、4区館澤亨次、5区西田壮志、6区中島怜利、7区阪口竜平、8区小松陽平 、10区郡司陽大の7名が使用。5区西田は『ズーム ストリーク6』という薄底タイプ、6区中島が『ズーム ヴェイパーフライ 4%』、他の5人は『ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット』を履いていた。

区間賞でいうと、ナイキ着用者は、1区西山和弥(東洋大)、2区パトリック・ワンブィ(日大)、4区相澤晃(東洋大)、5区浦野雄平(國學院大)、8区小松陽平(東海大)、9区𠮷田圭太(青学大)、10区星岳(帝京大)の7名。他の区間賞獲得者は3区森田歩希、6区小野田勇次、7区林奎介の青学大トリオで、3名ともアディダスを履いていた。

第95回箱根駅伝に出走した230名のうち95名(往路46名、復路49名)がズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットを中心とするナイキのシューズを着用。前年、シューズシェア率で初めてトップ(27.6%)に立ったナイキは、そのシェアを41.3%まで伸ばしている。各大学はそれぞれのメーカーとユニフォーム契約しており、個人でメーカーと契約している選手がいることも考慮すると、これは驚異的な支持率だ。

今回の第96回箱根駅伝予選会ではその兆候がより顕著になった。

続きは『VICTORY』で