令和の箱根駅伝予選会は波乱の幕開け、劇的復活と名門陥落

第96回箱根駅伝予選会は大きく荒れた。いや、令和を迎え、時代は新たな主役を求めているのかもしれない。それぐらいの衝撃があった。

前回大会で10位までに入った東海大、青学大、東洋大、駒大、帝京大、法大、國學院大、順大、拓大、中央学大にはシード権があり、予選会で残り「10校」が決まる。前回は記念大会で22校が出場しており、今回は2校減となるかたちだ。

そのなかでトップ通過を飾ったのが創部9年目の東京国際大で、新時代を感じさせるような出来事だった。しかし、東京国際大の活躍は予想通りの結果でもある。

6月の全日本大学駅伝関東学連推薦選考会でもトップ通過を飾り、全日本の初出場を決めるなど、今季は大躍進を続けているからだ。エース伊藤達彦(4年)は今夏にイタリア・ナポリで行われたユニバーシアード競技大会のハーフマラソンに出場。駅伝部初の「国際大会代表」で銅メダルを獲得した。9月の日本インカレ5000mではケニア人留学生のイェゴン・ヴィンセント・キベット(1年)が13分35秒75で優勝。チームとして初の「日本一」に輝いている。

駅伝部をゼロから立ち上げた大志田秀次監督は、中大コーチ時代に母校を箱根駅伝で32年ぶりの総合優勝に導いたキャリアがある。今回の予選会については、「正直、トップ通過は予想していませんでした。物事に絶対はないので、選手には万全な準備をしないと通過は危ないぞ、という話をしました。ただ安心してレースを見られたかなと思います」と今季の活躍に浮かれることなく慎重だった。

そしてエース伊藤は4人のケニア人留学生に先着して、個人5位の日本人トップを奪っている。「狙い通りの日本人トップですけど、東洋大・相澤晃君がいるつもりで走りました」とライバルの姿を思い浮かべていた。

伊藤は箱根駅伝で3年連続の2区が濃厚で、本人は「日本人トップ」を目標にしている。個人2位のヴィンセントが1区もしくは3区に入る見込み。東京国際大は3年連続4回目の出場となる箱根駅伝で旋風を巻き起こしそうな予感が漂っている。

2~4位は50回以上の出場を誇る神奈川大、日体大、明大が入り、5位は創価大で3年ぶり3回目の出場を決めた。創価大は今年2月から実業団のトヨタ紡織で監督を務めた榎木和貴監督が就任。中大時代に箱根駅伝で4年連続の区間賞という偉業を達成した指揮官のもとでチームは変わり始めた。

続きは『THE PAGE』で