気象予測でMGC出場選手の走りを変える ウェザーニューズが追求する「準備の質」

「危険な暑さ」とも称される近年の日本の夏。2020年東京五輪男女マラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」と東京五輪の本大会は、選手にとって厳しい気象条件でのレース展開が予想されている。そんな中、民間の気象情報会社・ウェザーニューズは、マラソンコース上の気象データの収集・分析を進めている。気温や湿度、風向、風速、路面温度、日向と日陰の状況といった詳細な情報を、選手に使いやすい形で提供。“準備の質”を高めてもらうことで、競技をサポートしている。

スポーツは天候に大きく左右される。ときには勝負を分ける要素となることもある。これまでは「運」で片付けられてきたかもしれないが、現在は天候を味方につけるプロジェクトが進行している。世界最大の民間気象情報会社・ウェザーニューズは、15年に「スポーツ気象チーム」を発足した。ラグビー、トライアスロン、セーリングなどの日本代表に、各競技会場の事前観測データを提供している。

従来からスポーツと気象データは密接な関係にあった。たとえば、数十年前から試合の「開催判断」には気象データが活用されてきた。それに加えて近年は、「戦略戦術」や「準備」などにも気象データが生かされている。

スポーツ気象チームのリーダーである浅田佳津雄さんは、「天気を変えることはできませんが、その準備はできます。準備の質が高まれば、安心して試合に挑めるので、パフォーマンスを発揮しやすくなります」と話す。

日本代表が大躍進した15年のラグビーW杯でも、ウェザーニューズの気象データが活躍した。試合当日が雨という予報の日は、極力パスを出さないゲーム展開になるため、持久力のある選手を積極的に起用。また、ボールに石けん水を塗り、滑りやすい状況を作って練習を行うなど、事前準備を怠らなかった。

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