取材パスのない新人ライターは日本選手権の「特等席」を確保するため朝7時に並ぶ

はじめまして、SHIHOです。ご縁があって、酒井さんのブログに掲載させていただけることになりました。1年間よろしくお願いいたします!

私は「スポーツライター」という言葉も知らなかった子ども時代、スポーツ選手の頑張りを伝えたいと夢を見ていました。一度は夢を諦めて、違う道を選びました。でも、観戦に行けば行くほど、「ただ応援するだけではなくて、選手の頑張っている姿を、目の前で起きていることを伝えたい。それが箱根駅伝以外も注目してもらえることに繋がるのでは」そんな想いが膨らみました。

想いをかたちにするために、スポーツライターとしての一歩を踏みだすことにしました。これからライターとしての成長過程をお伝えできたらと思っています。

さて、今回どんなことを書こうかとても悩みました。本当でしたら「新人ライター」として何か書くのがいいと思うのですが、酒井さんから提案していただいた「観戦の裏側」について書かせていただきます。

最近は大きな大会だとテレビ中継だけではなく、ネット配信もされることがあります。「中継を観ていた方がわかりやすいのではないか」そんな声を聞くこともありますが、私は現地でしか観られないもの、感じられないものがあると思っています。

直近で観戦した大きな大会は6月下旬に行われた日本選手権です。私は取材用のパスがありませんから、一般の観客席から観戦をします。日本選手権は席を確保するのに、とりわけ男子100m決勝が行われる日は「いい席」を確保するのに苦労します。トラック種目は16時40分からでしたが、朝7時過ぎには会場へ。すでにお二人が並んでいました。

苦労の末に確保した席で観るのはレースだけではありません。スタート前、ゴール後、選手たちはどんな表情をしているのか、また誰とコミュニケーションを取っているのか。そういうシーンも観ています。

特にその場の空気感は現地でないとわかりません。選手たちの醸し出す緊張感、観客の熱量。日本一を決める大会ですから、観客席のワクワク感や興奮も格別です。そして毎年開催場所が変わるため、普段大きな大会に足を運べない子どもたちが興奮している姿を見ることができるのも、現地にいるからこそでしょう。

中継では映らない部分もチェックしたいので、私はできるだけ現地に足を運びたい。そしてスポーツライターとして、会場に来ることができなかった方のために、空気感も言語化できるようにしなくてはと思っています。いつか観客席からの風景と、スタンドの下から観た風景の違いをお伝えできればいいな。

最後に観戦のプロとしてアドバイスさせていただきます。まだまだ暑い日が続くので、日焼け止め、帽子(日傘は会場内で厳禁です)、スポーツドリンク、塩分補給のタブレット、うちわやポータブル扇風機、タオルを用意してお出かけされることをお勧めします。9月は日本インカレや、MGC、全日本実業団対抗な大きな大会があります。ぜひ現地に足を運んで、会場の空気感を味わってください!

●SHIHO 1990年生まれ、愛知県出身。世間的には遅いスタートなのかもと思いつつ、夢を叶えるために会社員とスポーツライターの二足のわらじを履くことを決意して、邁進中。高校時代に陸上部に入るも、すぐに故障。スポーツでは学年3位になった高校1年の体力テストが人生のピーク。