3万円で速くなる「ナイキ新厚底」の威力 7月発売の新型はさらなる厚底に

現在の男子マラソン世界記録は、2018年9月のベルリンでエリウド・キプチョゲ(ケニア)が樹立した2時間1分39秒だ。それまでの世界記録(2時間2分57秒/14年)を一気に1分18秒も上回る驚異的な数字である。

しかし、筆者はまだまだ短縮できると確信している。その最大の理由は〝世界最速シューズ〟がさらに進化を遂げたからだ。

2017年に「ズーム ヴェイパーフライ 4%」というナイキの厚底シューズが登場して、世界のマラソンは〝ナイキ色〟に染まりつつある。2017年と2018年のワールドマラソンメジャーズでは、トップ3の男女合計72人のうち、実に42人がナイキの厚底シューズを着用。日本記録を塗り替えた設楽悠太(Honda)と大迫傑(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)も同シューズの愛用者だ。

ナイキの厚底シューズは何がスゴいのか。

ここで改めて考察したい。まず、あげられるのはこれまでの常識を一変させたことだろう。従来のレース用シューズは「軽量化」に重点が置かれていたため、ソールは薄底が中心だった。しかし、トップランナーから、「クッショニングがしっかり装備されているシューズがほしい」という要請を受けて、ナイキは新たな視点でシューズを開発。「クッション性」と「速さ」を兼ね備えた〝非常識〟ともいえる厚底シューズを世に送り出した。

そして、4月28日に行われたロンドンマラソンでナイキは新・厚底シューズを投入。早くも世界に衝撃を与えている。

この大会で、男子はキプチョゲが世界歴代2位のパフォーマンスとなる2時間2分37秒で優勝。ネット・ゲレメウ(エチオピア)が2時間2分55秒(世界歴代2位)、ムレ・ワシフン(エチオピア)が2時間3分16秒(世界歴代7位)をマークするなど、好タイムでトップ5を独占したのは、すべてナイキの新・厚底シューズ着用者だった。

彼らが履いていたグリーン色のシューズは、4月24日に発表された「ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」というモデル。以前、キプチョゲが世界記録を樹立したときに履いていた「ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」は、前モデルからアッパー部分を伸縮性のあるフライニットという布地に変えただけだったが、今回はかなりアップデートした。

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