世界リレー、男子4×100mリレーのバトンミスはなぜ起きたのか?

日本初開催となった世界リレー2019横浜は、5月11日に男子4×100mリレーの予選が行われた。期待を集めていた日本代表だが、3走・小池祐貴(住友電工)とアンカー・桐生祥秀(日本生命)のところで痛恨のバトンミス。ファンブルするようなかたちになり、大きくロスした。3組を38秒59というタイムで3番目にゴールするも、「失格」となり、翌日の決勝に進むことができなかった。

東京五輪で「金メダル」を目指している日本リレーチームに何が起きたのか。

1走・多田修平(住友電工)は「個人的にはいい感じの走りができて、スムーズにバトンを渡すことができて良かった」と振り返るほどの好スタート。2走・山縣亮太(セイコー)も「最初から頭を下げて加速をして、バトンを渡すところでもうひとつギアを上げていくというイメージ通りの走りはできたかなと思います」と話すなど、日本はバックストレートでトップに立った。

3走・小池も持ち味を生かして、トップでコーナーを駆け抜けたが、最初のアクシデントは2・3走のバトンパスで起きていた。それは小池が「不測の事態」と表現するものだった。

「バトンをもらうときにいつもより少し掛け声が遅かったのと、私のところで間延びしてしまったので、バトンを真ん中より少し前でもらってしまったんです」

バトンの長さは約30㎝。通常ならバトンの根本付近を持つことになるが、小池は前方部をつかんでしまったために、走りながら〝微調整〟を試みた。バトンの持ち位置を少し後方にズラして、練習時より近くでバトンを渡そうと、桐生への掛け声も少し遅らせた。

小池の異変とは関係なく、3走・桐生の方でもトラブルがあった。スタートを切った直後に少し体勢を崩したため、小池は桐生が後ろを振り向いたとカン違い。スピードを緩めてしまったのだ。

その結果、桐生はバトンを握りきれず、宙に浮いたバトンが小池の腕にぶつかるなど、〝お手玉〟に。桐生の手元にバトンは届いたものの、手渡しできなかったバトンパスは「不正」と判定された。小池は、「ぶつかるくらい突っ込んでいけば良かった」と悔しがった。

3走までは38秒34でトップを飾った米国を圧倒しており、流れは非常にスムーズだった。しかし、「バトンに不安はなかったので想定外という感じです」と小池が話すように、自信を持っていたバトンパスで自滅するかたちになった。

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