フリーランスのスポーツライターになった1年間を振り返って

こんにちは、MYRYSSIです。昨年4月にわたしがフリーランスライターになったのと同時に始まったこの連載も、ついに最終回。今回は月並みですが、この1年間を振り返りたいと思います。

まずは仕事について。初年度の目標は、スポーツライターとしての仕事をすることと、収入を安定させることでした。ここでの「スポーツライターとしての仕事をすること」は、ウェブサイトや雑誌でライターとして名前を載せてもらって記事を書くこと。

1年目は収入を安定させながらスポーツ案件を少しずつ受注できるようになり、2年目以降にスポーツの案件を増やすイメージでした。しかし、実際のところは想定以上にスポーツ案件を受注できた一方で、収入は不安定なままです。

前者は5月の終わりに早くもウェブサイトで実現し、雑誌デビューも経験(雑誌の仕事については7月の記事参照)。そのあともなんだかんだスポーツ案件を受注し、結果的に昨年の収入の約1/4がスポーツライターとしての仕事でした。

「昨年の収入の約1/4がスポーツライターとしての仕事」と書くと、初年度から実績を重ねたように聞こえますが、これは収入が不安定だったことの裏返し。「年収1,000万円のうち100万円」は1割ですが、「年収10万円のうち5万円」が5割なのと同じです。

2年目の目標は、案件ごとの単価を上げて就労時間を減らしてスポーツの勉強に充てる時間を増やすこと。スポーツライターとしての仕事での収入の割合は減りますが、全体の収入を増やすほうが大事なので気にしていません。
世界陸上ドーハは仕事・プライベートに関係なく行きたかったんですが、十中八九行けないと思います。

そしてこの連載について。この連載は「目安の文字数」と「スポーツに絡む内容であること」以外は基本的に自由で、今回までの全12回すべて自分の書きたい内容を書かせていただいています。

気をつけていたのは、既出の記事と内容が重複しないことくらいでした。すぐに書く内容が決まったこともあれば、〆切前日の夕方まで何を書くか全く決まらないことも。前日の夕方までに決まらなければ、「自分ならネットニュースにこの記事があったら読む」を基準にしていました。

最後にスポーツライター志望の学生・社会人の方に言いたいことを。1年間フリーランスのスポーツライターとして曲がりなりにもやって、ひしひしと感じるのは貯金の大切さ。特に社会人経験を積んでからフリーランスでスポーツライターを目指す方は、絶対にお金を貯めておいてください。理由は単純で、社会人時代の収入をベースに算出された住民税や国民健康保険が想定外に高額だからです。

わたしはたった1年しか会社勤めをしていませんが、初年度の収入でもかなりの額を支払わなくてはいけません。
数年社会人経験を積んで年収がアップしていれば、税金関係の負担は大きくなること間違いなしです。1年分の生活費と税金関係あたりは賄えるくらいの金額は貯めましょう。

学生の方には、自分で後悔ない判断をしてくださいということを。特に近年は社会人を経験しないでフリーになる「新卒フリーランス」が一部でもてはやされる傾向があります。新卒フリーランスを否定する気はまったくありませんが、それなりのリスクを伴う選択であることは間違いありません。固定給がない状態で一から仕事を探したり作ったりしないといけないし、時と場合によって社会人経験がないことがデメリットになることもあります。

もし新卒フリーランスを選んで「失敗した」「あのとき就職していれば」と思っても、その道を決めたのは自分。
「なんで親や友達はもっと強く止めてくれなかったんだ」「なんであのインフルエンサーはSNSでもっとリスクを説明してくれなかったんだ」と思っても、決めたのは自分自身で、人のせいではないです。

もちろん覚悟の上で新卒フリーランスを選ぶのは自由ですが、ノリや勢いだけで決めるのはおすすめできません。
もし新卒フリーランスでスポーツライターを志すのであれば、学生時代からスポーツ雑誌の編集部でバイトしたり大学のスポーツ新聞部に入ったりするなど、学業と両立できる程度に準備を進めておきましょう。

今回も書きたいことを書きたいように書かせていただきました。わたしがこの一年間で酒井さんのブログに寄稿させていただいた内容は、あくまでも新人フリーランスライターのサンプルのひとつにすぎません。これからスポーツライターを目指す方の程よい参考になればと思います。またどこかでお会いしましょう!

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●MYRYSSI 1993年生まれ、東京都出身。学生時代に夢見ていたスポーツライターを諦めきれず脱サラしちゃった新米スポーツライター。スポーツ経験は小学校時代のスイミングと中学時代の陸上競技部だけ。長座体前屈の自己ベストは38.6cm(高3)。