高校スポーツ界で猛威を振るう留学生 彼らの存在意義を問う

2018年6月に行われた全九州高校体育大会のバスケットボール男子準決勝で延岡学園(宮崎)の留学生が前代未聞のトラブルを起こしたことを覚えている方も多いだろう。オフェンスファウルを取られたことに激昂。審判員に歩み寄ると右手で顔面を殴りつけたのだ。

審判を殴った選手はアフリカのコンゴ民主共和国からの留学生だった。今年2月に来日するも、母国語のフランス語を話せる関係者がいなかったこともあり、5月末からホームシック気味だったという。慣れない日本での生活に、言葉の問題。試合に出れば徹底マークを受ける。フラストレーションが相当、たまっていたことは想像に難くない。

試合後、号泣しながら「スイマセン、スイマセン」と謝罪したが、SNSで殴打動画が拡散されたこともあり、このショッキングなニュースはすぐに世間の話題となった。

該当選手を自主退学し、学校側は早々と帰国させた。そして監督を解任し、対外試合を3カ月間自粛。出場権を得ていた8月の高校総体(インターハイ)も辞退することになったが、現在開催中のウインターカップ2018(全国高等学校バスケットボール選手権大会)には県代表として出場を果たした。

あまり大きく取り上げられることは少ないが、高校スポーツ界における「留学生」の存在は、その是非が何度も問われてきた。留学生と聞いて、スポーツファンがピンとくるのは大相撲の元横綱・朝青龍とサッカー元日本代表の三都主アレサンドロではないだろうか。

ともに明徳義塾(高知県)の出身で、スポーツ留学生として来日。朝青龍は高校を中退して角界に入り、横綱まで登りつめると、三都主は2001年に日本国籍を取得して、ワールドカップに2度出場している。

彼らは日本語も流暢に操り、その後の人生を考えるとスポーツ留学生として「成功」したと言えるだろう。現在も各競技で留学生の存在は散見できるが、ひと昔前と比べて多くない印象だ。

しかし、現在も留学生が〝猛威〟を振るっている競技がある。それがバスケと駅伝だ。

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