ライター歴半年で実感した、スポーツ記事をファン以外に読んでもらう難しさ

こんにちは、MYRYSSIです。この連載も7回目になり、1年間の予定なので後半に入りました。前回の記事「スポーツ記事も経験! 独立半年を迎えたフリーライターの仕事一覧」に書いた通り、仕事でスポーツ記事を書くことも増えているので、最近思ったことを書きます。

今回のテーマは「スポーツ記事を競技のファン以外に読んでもらう難しさ」です。少しそれっぽい内容にしてみました。

この記事はスポーツライターである酒井政人さんのブログに掲載されているので、この記事を読んでくださっている方は陸上長距離のファンの方が多いと思います。ですが、陸上ファン(長距離以外も含む)ではない人の割合はどれくらいになるでしょうか?

スポーツライターの仕事に興味を持っている学生が読んでいる可能性は考えられますが、他はどうでしょう? 先日の大迫傑選手のインタビュー記事は陸上ファンではない方にも多く読まれたと思いますが、他の記事は陸上ファンが大半を占めるのではないかと思います。

要するに何が言いたいかというと、スポーツ記事はその競技のファン以外に読まれにくいということ。たとえば「消費税が2030年までに20%に!」とか「平成の次の年号が決定」という生活に密接した内容の記事はほとんどの人が目を通すと思います。スポーツは娯楽の側面が強く、はっきり言えばなくても生活できるので興味がある人しか見てくれません。

わたしが今回この話をしようと思った理由は2つあって、1つはわたしがスポーツライターを目指すきっかけになったのが「自分が発信側に立つことで多くの人に競技を知ってほしい」という思いだったこと。もう一つは最近の実体験になりますが、まったくその競技に興味がない人にわたしが書いた記事を読んでもらい、さらに感想もいただけたことです。

わたしは陸上以外のとある競技のメディアでライターの仕事をしていて、あるとき試合のレポート記事を書きました。その記事を書いたことをSNSで報告したんですが、その報告を見てわたしの記事をフォロワーさんが見てくださったんです。

そのフォロワーさんはインターネットの外でも面識のある方で、「友達が書いたから」という理由で読んでいただけたんだと思います。お褒めの言葉も純粋に嬉しかったんですが、それ以上に競技に興味がない人に記事を読んでもらえたことが嬉しくて。

テレビ離れが進んで、スマホしか見ない人も増えていると言われて久しいです。発信情報を受動的に受け取るだけのメディアから自分で見たいものを選べるメディアに遷移しているので、興味がないものは見向きもされない時代になっています。これからもっとインターネットが世の中を席巻していく時代に、どうしたら興味がない人にもスポーツ記事を読んでもらえるでしょうか?

「日本記録」や「オリンピックで金メダル」のような記事は、興味がない人でも「同じ日本人として誇らしい」と自分事に感じてくれるので読んでもらいやすいですが、そうそう頻繁には起こらないので除外します。

このような日本を押し出した内容以外のフックを考えると、最近のメディアではどうしても「イケメン選手」「美女アスリート」といった選手の容姿を扱うトピックになりがちです。わたしは自分のライターとしてのポリシーで、絶対にこうした記事は書きません。ライターになる前からこの手の記事は個人的に受けつけなかったし、スポーツメディアの世界に入ってからもこの気持ちは変わらないので、今後も書くことはないでしょう。

フォロワーさんに記事の感想をいただいてから10月の連載はこの内容にしようと決めていましたが、締め切りまでにいい案が浮かびませんでした。興味のないものに振り向かせるのが難しいことなのは理解していますが、なにか解決策はあるはずだと思うのでまだまだ模索し続けます……。

MYRYSSIの前回投稿(毎月25日更新)

●MYRYSSI 1993年生まれ、東京都出身。学生時代に夢見ていたスポーツライターを諦めきれず脱サラしちゃった新米スポーツライター。スポーツ経験は小学校時代のスイミングと中学時代の陸上競技部だけ。長座体前屈の自己ベストは38.6cm(高3)。