川内優輝ら有力ランナーのプロ転向で日本のマラソン界はどう変わる?

10月7日のシカゴマラソンに日本が誇るスターランナーが出場する。2時間7分19秒(日本歴代7位)の記録を持つ大迫傑(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)と伝統のボストンを制した川内優輝(埼玉県庁)だ。現在の肩書きでは、「プロランナー」vs「公務員ランナー」ということになるが、川内は来春からプロランナーになることを表明している。箱根駅伝5区の大活躍で、「山の神」と呼ばれた神野大地も今年5月にプロ転向。2020年東京五輪を前に、日本のマラソン界は大きく変わろうとしている。

川内はボストンから凱旋帰国した日に成田空港の囲み取材でプロ転向を宣言。その理由については、マラソンの自己ベスト(2時間8分14秒)を5年間更新できていないなか、会社員をやめてランナー1本で活動する弟・鮮輝が大幅に自己ベストを更新したことが大きかったという。

一方の神野は、4月30日付でコニカミノルタを退社。チームを通して、「恵まれた環境から離れることは大きな決断ではありましたが、東京五輪にマラソンで出場するという目標を達成するために、私自身の責任でチャレンジしてみたいと思いました」とコメントしている。

ふたりとも「マラソンでさらに活躍したい」という純粋な思いがプロ転向の決め手になっているが、「プロ」として活動していくことは、陸上界のグローバル・スタンダードといえる。

日本では、高橋尚子がシドニー五輪で金メダルを獲得した後、プロランナーに転向。2003年からスカイネットアジア航空と2年契約で総額3億円(推定)、2005年6月からはファイテンと4年契約で総額6億円(推定)という大型契約を結んでいる。しかし、男子のプロ化はなかなか進まなかった。

その理由は、箱根駅伝では毎年のようにヒーローが誕生するものの、マラソン界にスターが現れなかったことが影響している。また、日本陸上界には、「実業団」というシステムが確立していることも〝高い壁〟になっていた。

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