〝高速コース〟2年目の行方を占う 「東京マラソン2018」展望

東京マラソンは前回からコースがリニューアル。アップダウンがあり、海から吹きつける強風にも悩まされることが多かった湾岸エリアを走らない“高速コース”に変更されたことで、昨年は男子優勝の前世界記録保持者、ウィルソン・キプサング(ケニア)が、2時間3分58秒の国内最高タイムをマークした。その快走に度肝を抜かれたファンも多かったことだろう。

「グローバル・スタンダード」とも言うべき、世界トップレベルの大会に進化したTOKYOには、今回も世界中から有力ランナーが集結。早野忠昭レースディレクターも「2時間2分57秒の世界記録と、2時間6分16秒の日本記録を狙える選手たちを招へいすることができました」と胸を張る。

V候補の筆頭は2年連続で参戦するキプサングだ。昨年は中間点を1時間1分22秒で通過し、30キロまで世界記録が狙えるペースで突っ走った。1月22日に行われた選手発表記者会見では、ターゲットタイムを前回の記録を上回る「2時間3分50秒」と回答。昨年よりもコンディションは良好なようで、コース攻略という点では前回の経験を生かせるというメリットもある。

「東京はこれまで経験した大会の中でも記録が出やすいコース。もっといいタイムが出る可能性はあると思いますし、ディフェンディング・チャンピオンとしてタイトルを守るために参戦します」とキプサング。好タイムでの連覇に意欲を見せている。

本命を追いかけるのは、2時間4分24秒の自己ベストを持つテスファエ・アベラ(エチオピア)、リオデジャネイロ五輪銀メダリストで、前々回優勝のフェイサ・リレサ(エチオピア)、昨年35キロまでキプサングに食らいついたディクソン・チュンバ(ケニア)ら。キプサングと終盤まで競り合う選手が出てくると世界記録に迫れるかもしれない。

海外勢は9人もの『サブ7(2時間7分切り)』ランナーが参戦するだけに、日本勢にとって良き“ペースメーカー”になる可能性もある。昨年12月の福岡国際マラソンで大迫傑(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)が現役日本人最速タイムとなる2時間7分19秒(日本歴代5位)をマークしたことも有力選手にとって大きな刺激になったはずだ。

ペースメーカーは昨年同様、3段階に分けて考えているという。当日の気象条件などで変わってくるが、第1ターゲットは「世界記録ペース」で、1キロ2分54秒〜55秒。第2ターゲットは「日本記録ペース」で、1キロ2分58秒。第3ターゲットは「2時間6分台後半から7分台」で1キロ3分00秒というペースで、30キロまで引っ張る予定だ。

続きは『スポーツナビ』で